東京オリンピックに向けて、都心上空を通過する航路を新設することで、羽田空港の発着枠を拡大させるプロジェクトが進んでいます。
それによって、羽田空港の発着枠は年間3.9万回分増やすことが出来、それを国際線に充てると計画されています。1日あたりにすると約50便です。
19年2月、国土交通相大臣が、そのうち、アメリカ路線に約半数の24便を割り当てることを明言しました。
それについて、一昨日、大胆予想していました。
過去記事はこちら。
早くもアメリカの航空会社の増便申請の内容が明らかになってきました。
ハワイアン航空 3枠/毎日
羽田~ホノルル3便
デルタ航空 6枠/毎日
羽田~ホノルル2便、
羽田~ポートランド1便、
羽田~シアトル1便、
羽田~アトランタ1便、
羽田~デトロイト1便
アメリカン航空 4枠/毎日
羽田~ロサンゼルス1便、
羽田~ダラス・フォートワース2便、
羽田~ラスベガス1便
ユナイテッド航空 6枠/毎日
羽田~グアム1便、
羽田~ロサンゼルス1便、
羽田~ヒューストン1便、
羽田~ワシントン1便、
羽田~ニューワーク1便、
羽田~シカゴ1便
12枠に対して申請数は19枠。
その中で7枠が却下され、12枠が許可される運びとなります。
そこで、私も早速予想をしてみました。青字が私の予測。
ハワイアン航空 3枠/毎日 ⇒ 2枠(現状と合わせて昼3枠+夜1枠)
羽田~ホノルル3便 ⇒2便のみ許可
*本来、アメリカ本土の経済への影響が小さいハワイ路線に羽田の枠を与えるのはもったいないと思います。ただ、前回の昼便の枠の配分時にも、ハワイアン航空にはユナイテッド、アメリカンと同等の枠が与えられました。
日本とハワイの特殊な関係性は理解をされていると思います。ただ、3便の増便はさすがに許可はしないと思います。もらえて2枠でしょう。
デルタ航空 6枠/毎日 ⇒ 4枠(現状と合わせて昼6枠)
羽田~ホノルル2便、
羽田~ポートランド1便 ⇒許可
羽田~シアトル1便 ⇒許可
羽田~アトランタ1便 ⇒許可
羽田~デトロイト1便 ⇒許可
*アメリカン航空のJAL、ユナイテッド航空のANA、といった日本側の共同事業主がいない分、デルタ航空には多少優遇措置が取られてもいいと思います。ただ、現状で、他社が1枠に対してデルタ航空は2枠利用しているので、更なる傾斜は他社からの反発を食らいます。
その上で、シアトル、ポートランド、アトランタ、デトロイトについては、デルタ航空のハブ空港で利便性が高いので許可されるでしょう。
ホノルル路線はアメリカ本土への影響が小さくそこで複数利用はもったいない。ハワイ路線についてはハワイアン航空に任せるということで却下ではないでしょか。
アメリカン航空 4枠/毎日 ⇒ 3枠(現状と合わせて昼4枠)
羽田~ロサンゼルス1便 ⇒許可
羽田~ダラス・フォートワース2便 ⇒1便のみ許可
羽田~ラスベガス1便 ⇒許可
*ロサンゼルスとダラス・フォートワースはどちらもアメリカン航空のハブ空港で非常に利便性が高いので許可。ただ、既にロサンゼルスへは1便飛んでいるので、ロサンゼルスの増便は却下でダラス・フォートワース2便を許可も考えられます。
*ラスベガスについては現在は直行便が飛んでいませんし、JALとのコードシェア便を利用すれば、東・東南アジア~ラスベガスの際際乗り継ぎ客も見込めるので、これも許可される可能性が高いと思います。
ユナイテッド航空 6枠/毎日 ⇒ 3枠(現状と合わせて昼4枠)
羽田~グアム1便、
羽田~ロサンゼルス1便
羽田~ヒューストン1便 ⇒許可
羽田~ワシントン1便、
羽田~ニューワーク1便 ⇒許可
羽田~シカゴ1便 ⇒許可
*ヒューストンはユナイテッド航空のハブ空港で非常に利便性が高いので許可されるでしょう。
*シカゴとニューヨーク・ニューワークは羽田からのフライトが他社にはないのでこれも許可されると思います。こんなメジャーな都市に今までフライトがなく、今回の増便申請にも他社からは入っていないのも驚きでした。やはり、どこもハブ空港を優先して考えるのでしょうね。
*ワシントン、ロサンゼルスは単純に枠が足りない中、優先順位で他の都市に劣るので却下となりますね。
*所要時間3時間ほどのグアムには貴重な羽田の枠は与えないでしょう。
ちなみに、一昨日の私の予測が以下でした。
私の予想としては、アメリカン航空3枠、ユナイテッド航空3枠、デルタ航空5枠、ハワイアン航空1枠。
ハワイアン航空が強気に3便の増便申請をしてくるとは思いませんでした。
さて、アメリカ系航空会社の申請内容が明らかになり、先にアメリカン航空、ユナイテッド航空の増便路線が決定すると、ジョイントベンチャーであるJALやANAはそれにあわせて計画を練れるという利点がありますね。
一昨日の私のJALの予測は以下。
現状の私の予想としては、トランジット客が少なくても、日米の乗客だけでなんとか埋まりそうなシカゴ線、ダラス・フォートワース線、ロサンゼルス線、ハワイ線X2便。
JALとして見てみると、
アメリカン航空がシカゴは申請していないので、JALの羽田~シカゴ線は当確でしょう。
羽田~ロサンゼルス、ダラス・フォートワース線も当確だと思ったのですが、アメリカン航空もその路線で申請を出したとなると、供給過多かもしれません。
現状の成田~ダラス・フォートワース(JALとアメリカンで毎日3便)、成田~ロサンゼルス(JALとアメリカンで毎日2~3便)を廃止した上での羽田路線の新設(移管ということになりますね。)なのか、成田路線は存続させたままでの羽田路線の新設なのかによって、状況は少し、変わってくると思います。
ハワイ路線は最低でも1便は当確だと思います。JALが2便まで申請するかどうかは、ジョイントベンチャーであるハワイアン航空の認可数次第かなと思います。
また、アメリカン航空がラスベガスを申請したことについては、コードシェアができるJALにはうれしいところでしょうね。
と、とりあえず、私の予測を立ててみました。
飛行機好きのみなさんが、どのように予測しているのかも、知りたいですね!
早く、決まらないかなぁ~。
コメントはこちら