こんにちは。
JALの旅コミュニティtricoのアンバサダーをしていますひことらです。
今日はこちら。
World’s Top 100 Airlines 2023
今年も発表された今年度のSKYTRAX社発表のエアラインランキング。
このランキングに、私自身の勝手な解説と評価を当てはめてみようと思います。
これ、実は、昨年もやってみて閲覧数の多かった人気?のブログでした。
ということで、今年もやってみようと思います。
World’s Top 100 Airlinesとは?
まずはこちらから。
イギリスに拠点を置く航空サービスリサーチ会社であるSKYTRAX社が1999年に始めた航空会社の格付ランキングです。
ちなみに、ランキングはSKYTRAX社と航空会社の双方が合意をしている航空会社内に限られています。
ランキングに入っていな航空会社の場合、ランキングに参加していないこともあるので、入っていないから低い、ということは100%言えませんので、事前にお伝えしておきます。
このランキングですが、
評価の項目は多岐に渡っていて、SKYTRAX社独自の調査に加えて、実際の搭乗客の満足度調査などから決められています。
まずは、2023年度の総合ランキング。
総合ランキングの他に、個々のランキングも出ているのでそれも合わせてみますね!
航空会社 | CABIN CREW | I.E. | Cabin Cleanliness |
Airport Services |
First Class |
Business Class |
Economy Class |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Singapore Airlines | 2 | 4 | 4 | 5 | 1 | 2 | 3 |
2 | Qatar Airways | 6 | 3 | 3 | 11 | 1 | 2 | |
3 | ANA All Nippon Airways | 3 | 1 | 1 | 3 | 4 | 9 | |
4 | Emirates | 9 | 2 | 17 | 5 | 3 | 4 | |
5 | Japan Airlines | 10 | 8 | 2 | 8 | 15 | 1 | |
6 | Turkish Airlines | 6 | 11 | 6 | ||||
7 | Air France | 10 | 19 | 20 | 2 | 7 | 16 | |
8 | Cathay Pacific Airways | 7 | 1 | 7 | 10 | 6 | 9 | 7 |
9 | EVA Air | 4 | 6 | 6 | 12 | 8 | ||
10 | Korean Air | 16 | 9 | 4 | 10 |
*I.E.=Inflight Entertainment
昨年のランキングでもそうだったのですが、
項目ごとのランキングも合わせて見てみると、評価にはそれなりに偏りがあるんですよね。
機内のサービスは良くても空港のサービスはそうでもないカタール航空やエミレーツ、ターキッシュエアラインズ。
文化の違いが欧米と比べて如実?なアジア圏の航空会社は機内エンターテインメントの評価があまりよくありません。
ANAがそれ以外ではすべてのランクで10位以内となっていますが、機内エンターテインメントだけは圏外。
シンガポール航空のように、映画やドラマ、そして音楽などを英語、スペイン語、中国語で大幅に増やしたら、シンガポール航空越えは、実は簡単なんじゃないのかな、と思わせてくれるような評価でした。
そして、今回は、総合評価ではなく、個別の評価項目のランキングについての深堀りです。
それが、
- Economy Class Airline Seats
です。
エコノミークラスの総合順位ではなく、
さらに、細かく、
エコノミークラスのシートに絞っての順位が発表されています。
個人的にはこれが一番利用頻度が高くて、ランキングを確認してみたい、思っているからですね。
これからは、
私個人の偏見や思込、贔屓が入っていますので、あらかじご了承ください。
Economy Class Airline Seats
2023年のランキングは以下の通りでした。
2023年 | 航空会社 |
---|---|
1位 | Japan Airlines |
2位 | Emirates |
3位 | Singapore Airlines |
4位 | Korean Air |
5位 | Qatar Airways |
6位 | ANA All Nippon Airways |
7位 | EVA Air |
8位 | Asiana Airlines |
9位 | Cathay Pacific Airways |
10位 | Turkish Airlines |
2022年はコロナもまだあって、
フライト数が限られている航空会社はランキングされていなかったので、
客観的な評価としては、2022年度よりも2023年度の方が実際の評価に近いんじゃないのかな、と思っています。
では、さっそくランキング事に自分なりの解釈をしてみたいと思います。
1位 Japan Airlines
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミー 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
1位 | 3位 | 20位圏外 | 8位 |
2位 Emirates
すべてが大型機で、当たり外れが少なく、平均して高評価。そんな印象です。
前年の時も書きましたが、私自身はシートについては可は感じていません。特にB777型機では横は9席が一般的なのにエミレーツは10席詰め込まれています。シート幅は43cmしかありません。これで2位なんだ~という印象です。
でも、例えばJALのSKYWIDERは確かに素晴らしいシートですが、それが搭載されていない機体もたくさんあります。それ以外のフライトに乗った人が本当に高評価をつけるのかどうかは疑問に感じています。
その点では、大型機のみのエミレーツは可もないけど、不可もないので2位が、あり得るのかなと。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
4位 | 5位 | 2位 | 圏外 |
3位 Singapore Airlines
シート自体は確かに広めです。(シートピッチは約81cm、シートの幅が約44~48cm)
調整が出来るヘッドレストや人間工学に基づいたシートを搭載の他、 AC電源&USB電源の位置や小物入れなど、便利に過ごせる小技があるのもシンガポール航空ならでは。と、昨年も書きました。(笑)
ただ、もしかしたら若干、シンガポール航空は良い!という暗示にかかっている方が多いのかな?と思います。
コロナで子会社だったシルクエアを吸収合併。それまではエミレーツのように大型機だけでの運航でしたが、それ以降はシルクエアのナローボディ機での運航も始まっています。
果たしてナローボディ機のシンガポール航空に乗った方々が、これまでのように絶賛するのか?!そこが気になることです。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
3位 | 4位 | 4位 | 4位 |
4位 Korean Air
2022年には都合4度搭乗しました。シートピッチやシート幅も標準的サイズだと感じました。これで4位というのはちょっと驚きですが、電源やカップホルダー、タッチ式モニターなど確かに必要なものは全部揃っていました。
快適か不快かと聞かれたら快適でした。(笑)
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
18位 | 圏外 | 圏外 | 9位 |
5位 Qatar Airways
機体が比較的新しい、そんなあたりの評価でしょうか。エミレーツ航空同様にB777型機には横10席を配置していたり、シートが特別広いということはありません。
また、エミレーツと違って、通路が1本のナローボディ機も多く所有しており、機体によっての評価が非常に分かれているとは思いますけどね。
それでも、食事、エンタメ、清潔性などを含めると、総合性では1位のJALよりも上のような順位でした。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
2位 | 2位 | 3位 | 3位 |
6位 ANA All Nippon Airways
横に8席しか置かないJALのB787型機には及びませんが、B787型機のシートピッチは84cmと他社に比べても広めの設定がされています。
B777型機のリクライニングはシートが前方に出ることで斜めになるだけで後部へ倒れ込むことがなく、後部を気にせずに利用できる優れものの”Fixed Back Shell”などもあります。機材によってはとても快適なシートが確かにあります。
ただ、他の評価項目になっていますが、清潔度がこちらにも影響しているのかな、と思いました。
エコノミークラスとしての相対的な全体評価はかなりランクダウンしています。どうしたANA!って感じですね。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
9位 | 圏外 | 圏外 | 1位 |
7位 Eva Air
ワイドボディ機では形状記憶クッション素材を採用しているシートで長時間でも快適と言われています。タッチ式モニターもサイズが一回り大きめ。AC電源も確保されています。
これはどこの航空会社でもそうですが、ナローボディ機だと、まったく異なってくるので、そこは注意どころですよね。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
8位 | 6位 | 圏外 | 6位 |
8位 Asiana Airlines
大韓航空との合併が決まってしまっているアシアナですが評価はとても高い航空会社。ずっと5つ星評価も得ていて、サービス面だけで言うと、アシアナ航空が大韓航空を吸収した方がよかったのでは?と個人的には思います。
改修の終わったB777やB747、新規導入のA350などのシートはシートピッチ86cmとコノミークラス最大級。ただ、いまどき、A350以外ではWIFIが使えないの?これはいたいかな・・。(未確認)
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
12位 | 圏外 | 圏外 | 2位 |
9位 Cathay Pacific Airways
☆私的解説 (搭乗経験あり)☆
落ち着いた色合いの機内が個人的には好きです。A330型機や3A50型機ではどれも、シートピッチ81cm、シート幅46cmとまずまず広めの設定。
目の前のモニター下に収納スペース(スマートフォン立てにもなる!)のある最新シートは最高に便利です。
コロナでキャセイドラゴン航空を吸収しているので、キャセイドラゴン航空だった機体や路線の場合にはまたちょっと評価は違ってくるかもしれませんが、オリジナル路線であれば安定のキャセイパシフィックだと思いますね。
機内エンターテインメントではエミレーツやシンガポール航空を抑えての堂々1位。確かに、日本語の映画も100以上あったかと思います。(邦画も10作品以上。)この影響もあってのランキングかもしれません。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
7位 | 8位 | 1位 | 7位 |
10位 Turkish Airlines
既に就航都市では中東御三家を追い越して世界最大の就航都市を持つターキッシュ。
機体の更新も積極的に行っている印象があります。最大でシートピッチは81cm、シート幅46cmはまずまずといったところですが、その他、可動域の大きなヘッドレスト、標準サイズ以上の11.3インチのモニター、ACおよびUSB電源など、揃えられるものはすべて揃っているところで評価が高かったのかなと思います。
長距離路線では無料でアメニティキットももらえますしね。エコノミークラスの機内食は第1位の評価。それらもこのランキングに影響しているのかも・・。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
エコノミークラス 機内食 |
機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
6位 | 1位 | 6位 | 圏外 |
まとめ
今回は2023年版、エコノミークラスシートの上位10位までの航空会社について調べてみました。
いかがでしたでしょうか。
シートランキングと言いながら、他の評価項目も若干影響しているかな、と思いましたがどう思いますか?
まぁ、エコノミークラスだと他社との差別化を図るのは本当に難しいとは思います。
だからこそ、一歩も二歩も抜きん出ているJAL。
この1位の座は、しばらく不動かも。
今年はすべて搭乗経験のある航空会社でしたが、
上位はほとんど昨年のコメントの流用になっています。ごめんなさい。
書くことが思い浮かばなくて・・・。
そして2023年度のランキングは、
エコノミークラスは、アジア&中東勢で制覇しているのに気がつきましたか?
欧米系の航空会社が1社も入っていないんですよね。
自分が利用することの多い航空会社も多くて、ちょっと、うれしいなぁ~と思ったランキングでした。
個人のコメントで何度か述べていますが、
同じ航空会社であっても、機材によってシートの快適席は雲泥の差が出ます。
クルーのサービスや清潔度などは機材を選ばずに評価されてもいいとは思いますが、
シートに関してだけは、機種を限定(最低でもワイドボディ機のみなど)して評価をした方がいいと思いますね。
そうしないと、別の機材に搭乗した時だとまったく意味のない、通用しないランキングになってしまうからです。
WIFIも使えて、シートピッチも広くて、大型の個人モニターのあるエコノミークラス、
WIFIは使えないし、電源もないし、個人モニターもないエコノミークラス、
それが同じ航空会社内に存在している事実があることを、このランキングを見ている方々の中にはわかってはいない方もいるよ!って思うんですよね。
と、問題提起をしたままで終わりたいと思います💦💦
このランキングでは1位の常連。今年もやってくれました!とにかく、「SKY WIDER」というシートが支持されているのだと思います。
前席との間隔・シートピッチは約84〜86cm、シートの幅が約47~48cm。これがまずエコノミー最大級。更にB787型機では、通常は横9席並べられるシートがJALは8席。2席-4席-2席となっていることで、2名で利用する際には窓側と通路を二人で独占できるのも大きいです。
項目が違うのですが、ここ最近はずっと、機内食にも力を入れているところが評価にも結びついているのかな。
とうとう!エコノミーの総合順位1位も獲得してしまいました~~!