ベトジェットの成田~ハノイ路線が就航しました。
利用ターミナルは、LCC専用の第3ターミナルではなく、第二ターミナルです。
これは、JALが地上ハンドリングを請け負っている関係があるのだと思いますが、
その一方で、成田路線については、JALとのコードシェアにはなっていません。
料金とか、どうなっているのか、JAL会員にとって利用することはあるのか、今一度、調べてみました。
2018.01.11の記事を2019.01.21に改定して再アップしています。
ベトジェット VIETJET
まずは、ベトジェットのことから。
ベトジェットはベトナム最大手のLCC航空会社です。
ここ数年で一気に路線拡大をしていて、ベトナム国内路線の利用客では既にベトナム航空を抜いています。
すごいことですよね!
私も、ベトナムでの仕事やプライベートでの国内の移動時には、よく利用しています。
料金が安いから選んでいる、と思うかもしれませんが、今ではベトナム航空も盛んにバーゲンセールをやっていますし、バーゲンフェアじゃなくても、インターネット販売専用のクラスだと安いものが多く、ベトジェットが飛び抜けて安いことはなくなっています。
ベトジェットを選ぶ理由は他にあって、
- ホーチミン、ハノイではベトナム航空やジェットスターとはターミナルが異なっているため、保安検査場がそれほど混んでいない
- 遅延が少ない印象がある
- WEBチェックイン、QRコードのボーディングパスが利用できる
- CAが若くてサービス精神にあふれている
そんなところです。
すべて、ベトナム航空利用時と比較して、という但し書きはつきます。
サービスは、いわゆるLCCのサービスと思われている通りです。
LCCなのに、エアプサンのように機内食が出たり、マリンドエアのように荷物を無料で預けられたり、といった特別なものはベトジェットにはありません。
すべて、しっかりと有料になります。
- 受託手荷物は有料
- 事前座席指定は有料
- 前方、非常口付近等の座席指定は料金アップで有料
- 機内食は有料 飲料水の提供もなし
- 遅延補償はなし
それから余談ですが、
ベトジェットは、潤沢な資金を利用して飛行機を買い、それを転売や、リースすることで、利益を上げている企業です。
本業の航空旅客の扱いよりも、そちらで得る利益の方がはるかに大きいということは、あまり知られていません。
投資会社といった方が正しいようにも思えます。
ホーチミン空港には、ヨーロッパのチャーター専用航空会社や、弱小航空会社のロゴが入った機体が留まっていることがありますが、それは、ベトジェットが所有し、それらの航空会社へリースしている機体だと思います。
ベトジェットとJALのコードシェア路線
現在、
ベトジェットの機材・乗務員での運航で、JALの便名が付されている区間は以下の4区間のみ。
- 関西~ハノイ
- ハノイ~ホーチミン
- ハノイ~ダナン
- ホーチミン~ダナン
成田~ハノイ路線、関西~ホーチミン路線はコードシェアされていません。
JALサイトでのベトジェット運航便の取り扱い
例として、関西発ハノイ行で、往路2月13日、復路2月20日の予約画面を見てみました。
JAL運航便の成田路線 JL751便を利用する形で、東京・羽田へ国内線で移動する料金が最安値でした。
大阪~東京間の国内線の運賃は無料扱いで、ECONOMY SAVERの最安値運賃 S クラスで確保できます。
片道あたり24,000円です。
その一方で、ベトジェット運航でのコードシェア便 JL5019便の運賃は、片道あたり37,000円 が最安値でした。
実際に利用するのは、座席が狭いLCCのベトジェトが運航するコードシェア便の方が高いという驚きの設定でした。
また、運賃種別は同じECONOMY SAVERですが、予約クラスはLクラスです。
SクラスとLクラスは、マイル加算率はどちらも50%、また取消・変更規程も全く同じです。条件はまったく同じでした。
ベトジェット便なら、
- 直行便
- 現地に早く到着できて、時間が有効に使える
そんな理由が、この料金差を跳ね返せるかどうかは、人それぞれの事情ですね。
税金含めて、総額89,580円でした。
JAL便名で予約した場合のベトジェットのサービスは?
さて、条件優先で料金も納得した場合、
ベトジェットはLCCなので、機内のサービスは有料なのか?という問題が出てきます。
それについては、JALのホームページに記載がありました。
コードシェア便ご利用のご注意
空港・機内でのサービスについて
コードシェア便は提携する航空会社の機材・乗務員にて運航されます。
チェックイン時間、ラウンジサービス、機内サービス、幼児・小児の運送条件、イレギュラー時の対応なども、運航する航空会社の規定に基づきます。
手荷物の受託条件・許容量については原則航空券を購入された航空会社の基準が適用されますが、IATA規則、米国やカナダ運輸省の通達に準じた取り扱いとなるため、ご予約時やお手荷物をお預けになる航空会社にご確認ください。JAL ホームページより
そして、以下のような文言も見つけました。
ベトジェット運航便利用の場合、
※Skybossカウンター利用可
※VJ提携ラウンジ利用可
JAL ホームページより
では、Skyboss とは?
Skyboss
Skybossとは
Skybossは、ベトジェットのオリジナルなサービスです。
Skybossとして、予約をすると、以下の有料サービスが含まれます
- 受託手荷物30キロと機内持ち込み手荷物10キロ
- 事前座席指定
- 前方座席の利用
- 機内食とドリンクのサービス
また、以下の優先・優遇サービスも追加されます。
- 優先チェックインカウンターの利用
- 受託手荷物のプライオリティ・バゲージ・サービス
- 航空機までの専用車での優先搭乗(バスでの搭乗の場合)
- Skyboss ラウンジの利用
有料サービスについては、追加で代金を支払えば、普通座席利用の人でも利用できますが、
優先・優遇サービスについては、ベトジェットの上級会員か、このSkybossに搭乗する人しか利用が出来ないものです。
参考)ベトジェット便名にて予約した際のサービスは?
ベトジェットのホームページから、ベトジェット便名でSkybossを予約をした場合、
総額の金額は、1,007$ほど。日本円にすると、約108,000円。
JAL便名をjalのホームページから予約をするよりも高いようです。
ベトジェットが設定しているSkybossの料金が高すぎる気がします。
最後に
まとめてみたいと思います。
ベトジェット運航のJALコードシェア便を利用するメリット
- JALでは運航していない関西発ハノイ着の直行便が利用できる
- 午前出発でベトナムへは午後の早い時間に到着するので、ベトナムのかなりの都市へ同日で到着できる
- JALとして予約を入れる限り、機内持込手荷物、預入手荷物共にJALの規定が適用される
- JAL便名で予約を入れる限り、マイルやFLY ONポイントも加算される
- JAL便名で予約を入れる限り、ベトジェットのSkyboss扱いとなり、関西、ハノイ共にビジネスラウンジが利用が出来る
- JAL便名で予約を入れる限り、ベトジェットのSkyboss扱いとなり、優先チェックインカウンターが利用が出来る
ベトジェット運航のJALコードシェア便を利用するデメリット
- 運航するのはあくまでLCCのベトジェットなので、座席は窮屈であり、エンターテインメントも皆無。
- 料金に含まれてはいるが、メイン一品とドリンクと、JALに比べると機内食が品祖。
- JALオリジナル便よりも高額。
- 事前座席指定不可。
いかがでしょうか。
よりわかりやすく、記事をまとめなおしてみました。
また、JALとして予約をすればFOPも貯まる点など、過去記事を訂正いたしました。
ピークの時期で、JALのオリジナル便も安い料金の座席が埋まってくると、オリジナル便とベトジェットとのコードシェア便との料金差がなくなってくることも予測されます。
そうなってくると、このコードシェア便も利用価値があがってくると思いました。
*1/21時点にて、4月以降のコードシェア便の予約が出来ませんので、ゴールデンウイークでの検証はできませんでした。
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