こんにちは。
JALの旅コミュニティtricoのアンバサダーをしていますひことらです。
今日はこちら。
World’s Top 100 Airlines 2022
1カ月ほど前に発表された今年度のSKYTRAX社発表のエアラインランキング。
今日はそのランキングに、私自身の勝手な解説と評価を当てはめてみようと思います。
World’s Top 100 Airlinesとは?
これは、イギリスに拠点を置く航空サービスリサーチ会社であるSKYTRAX社が1999年に始めた航空会社の格付ランキングです。ただ、SKYTRAX社と双方合意をしている航空会社に限られていて、マレーシア航空、エティハド航空など、ごくわずかではありますが、過去には参加をしていないメジャーな航空会社もありました。(2022年はどちらも参加しています)
評価の項目は多岐に渡っていて、SKYTRAX社独自の調査に加えて、実際の搭乗客の満足度調査などから決められています。
まずは、総合ランキング。
総合ランキングの他に、個々のランキングも出ているのでそれも合わせてみますね!
航空会社 | CABIN CREW | I.E. | Cabin Cleanliness | Airport Services | First Class | Business Class | Economy Class |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Qatar Airways | 6 | 3 | 4 | 10 | 8 | 1 | 2 |
2 | Singapore Airlines | 1 | 4 | 2 | 2 | 1 | 2 | 3 |
3 | Emirates | 11 | 1 | 12 | 2 | 4 | 1 |
|
4 | ANA All Nippon Airways | 2 | 1 | 1 | 5 | 3 | 4 | |
5 | Qantas Airways | 12 | 7 | 14 | 14 | 7 | 6 | |
6 | Japan Airlines | 5 | 3 | 3 | 7 | 8 | 5 | |
7 | Turkish Airlines | 9 | 11 | 8 | ||||
8 | Air France | 15 | 17 | 19 | 4 | 13 | 9 | |
9 | Korean Air | 13 | 7 | 6 | 10 | 14 | ||
10 | Swiss Air Lines | 19 | 17 | 18 | 3 | 19 |
*I.E.=Inflight Entertainment
他の項目のランキングも合わせて見ると、カタールやシンガポールを除くと、それぞれ評価に偏りがあることがわかりますよね。
例えば、
総合3位のエミーレツでも、機内の清潔度では20位圏外、
JAL、ANA、大韓航空は機内エンターテインメントがそれぞれ圏外など。
逆に、機内エンターテインメントの2位には、総合60位のユナイテッド航空が入っていたりします。
今回は、総合評価ではなく、個別の評価項目のランキングについて探ってみようと思いました。
- Economy Class Airline Seats
こちらです。
本当に私個人の偏見や思込、贔屓も入っていますので、あらかじご了承ください。
Economy Class Airline Seats
2022年のランキングは以下の通りでした。
航空会社 | |
---|---|
1位 | Japan Airlines |
2位 | Emirates |
3位 | Singapore Airlines |
4位 | Qatar Airways |
5位 | ANA All Nippon Airways |
6位 | Virgin Atlantic |
7位 | Qantas Airways |
8位 | Korean Air |
9位 | Delta Air Lines |
10位 | Gulf Air |
ぱっと見ての驚きは、9位のデルタ航空と10位のガルフエアでしょうかね。
では、私なりの解釈を始めます!
Japan Airlines
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
5位 | 10位 | 20位圏外 | 3位 |
Emirates
正直、私自身はシートについてはまったく良さがわからないんです。
特にB777型機では横は9席が一般的なのにエミレーツは10席詰め込まれています。シート幅は43cmしかありません。
エミレーツはどんどん機体を入れ替えていて機齢が新しいことでも知られているので、機内やシートの新しさへの評価が高いのかもしれません。
又、大型機しか保有しておらず、どのフライトでも大型機の機内の開放感がありますので、そういった点も評価が高いのかもしれません。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
1位 | 1位 | 1位 | 圏外 |
Singapore Airlines
シートピッチは約81cm、シートの幅が約44~48cm。JALほどではないですがシート自体が広々としています。
又、6段階に調整が出来るヘッドレストや人間工学に基づいたシートを搭載していて快適なのかと思いました。 AC電源&USB電源の位置や小物入れなど、便利に過ごせる小技があるのもシンガポール航空ならではと感じています。
機内の清潔度の評価も高く、エコノミー総合1位はエミレーツではなく、シンガポール航空なのでは?と個人的には思いましね。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
3位 | 2位 | 4位 | 2位 |
Qatar Airways
カタール航空もエミレーツ航空同様にB777型機には横10席を配置しているので、シートの横幅が狭い機体もあります。他に通路が1本のナローボディ機も多く所有しているので、機体によって評価は非常に分かれるところだと思います。
その上で高評価な理由はエミレーツと似ているのかな、と思いました。
多国籍・多言語なクルーが揃っているので万人が安心して乗れる、比較的機体が新しく”新車”の香りが残っていて気持ちがいい、エコノミーでもアメニティポーチがもらえる、などですね。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
2位 | 3位 | 7位 | 14位 |
ANA All Nippon Airways
清潔に整備されているジャパンクオリティのシートが世界で評価されるのは間違いありません。又、横に8席しか置かないJALのB787型機には及びませんが、B787型機のシートピッチは84cmと他社に比べても広めの設定がされています。
それから、ANAのB777型機には”Fixed Back Shell”というシートが採用されています。これはリクライニングはシートが前方に出ることで斜めになるだけで後部へ倒れ込むことはないため、後部を気にせずに利用できる優れものです。(実際には座席が前方へせり出すため、前方座席との距離が縮まり圧迫感が出るので私自身は好きではないです。)
ANAとJALはエンターテインメントにもう少し力を入れたら、総合評価はもっと上がると思っています。具体的には映画やビデオの本数を最低でも500本位までは増やさないと他社には追いつけないです。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
4位 | 5位 | 20位圏外 | 1位 |
Virgin Atlantic
私自身の印象はとても良いです。でも何十年も前の搭乗経験ですし、日本から撤退してもう7年も経っているので、シートに対しての情報をほとんど持っていません。
破たんの危機にあっていたこと、そこからの2年後のスカイチームへの加盟決定などはわかるのですが・・。
webサイトを見ても、エコノミークラスで他社と比べて特筆すべきサービスや設備もなく、エンターテインメントの評価がこちらに多分に影響しているのかな?
ただ、クルーのホスピタリティも欧米とアジアを融合したような心地よさがあると思います。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
10位 | 10位圏外 | 8位 | 20位圏外 |
Qantas Airways
カンタス航空のシートも人間工学に基づいて設計されたシートなので、長時間のフライトにも耐えやすいのが特徴だと思います。調節可能なヘッドレストや腰サポートが埋め込まれたシートが搭載されています。
ロングフライトではエコノミークラスでもポーチに入ったアメニティキットを配ってくれる数少ない航空会社の1つでもあります。評価の低い項目がなくて安定していると思います。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
6位 | 7位 | 7位 | 14位 |
Korean Air
つい先日A330型機に乗ってきました。シート自体は特筆すべきことはなかったのですが、タッチパネルの個人モニター、カップホルダー、USB電源の位置がとても使いやすい場所にありました。シートピッチやシート幅も標準的サイズだと感じました。厳密に言うとシートの評価ではなくなりますが、クルーのホスピタリティや別項目にある機内清潔度、機内販売の充実度なども影響してこのランクになったのかな、と思いました。
大韓航空の代わりにアシアナ航空が入ってもおかしくなかったかな?機内食のランキングではアシアナは9位、JALよりも上位でした。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
14位 | 10位圏外 | 20位圏外 | 7位 |
Delta Air Lines
☆私的解説 (搭乗経験あり)☆
デルタ航空は機材が多々ありますが、機材によってシートの広さとか設備は変わっています。そして、同じ路線であっても日ごとに機材を変えてフライトしていたりするので、シートを選んでの利用したい者にとってはなかなか面倒だと思います。
それでも、アメリカ御三家の中では、全体的にサービスは上位だと思います。
アメリカと言っても南部が本拠地なのでホスピタリィも高いというか人情味のあるクルーが多いと感じていました。エコノミーでもウエルカムドリンクのサービスがあったり、シートの改善、新しいシートの導入も3社の中でも最も力を入れている航空会社だと思います。それでも10位内にランクインしたのはちょっと驚きでした。(もっと下だと思っていたので💦)
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
12位 | 6位 | 5位 | 20位圏外 |
Gulf Air
10位には自身で搭乗したことのない未知の航空会社が!
WEBサイトで色々調べてみました。ワイドボディ機はB787型機の1種のみで、そのシートピッチ81cm、シート幅44cmと標準サイズ。リクライニングは傾きのピッチが他社と比べて少し多く傾斜できるようでした。(その分、後部座席の圧迫感が増す気がしますので、それが良いのかどうかは微妙ですけどね。)ただ、JALやANAでは圏外のエンタメでランクイン、そして清潔度でもランキング入りを果たしています。中東御三家(エミレーツ、カタール、エティハド)に並ぶ日も来るかもしれません。ちなみに、ビジネスクラスに関して言うと、JALのSKY SUITEのようなタイプのシートを早くから導入していて、シェフが乗務する機内食など、注目はしていました。
参考
エコノミークラス 総合順位 |
機内食 | 機内 エンターテインメント |
機内清潔度 |
---|---|---|---|
13位 | 10位圏外 | 18位 | 16位 |
まとめ
今回はエコノミークラスシートの上位10位までの航空会社について調べてみました。
いかがでしたでしょうか。
色々調べていたら、ほんと楽しかったです。(笑)
早いうちに、ビズネスクラスシートのランキングについても、深堀りしてみたいと思います。
今日は、ありがとうございました。
JALはこのランキングでは1位の常連となってきました。
これはすべて、「SKY WIDER」というシートのおかげだと思います。前席との間隔・シートピッチは約84〜86cm、シートの幅が約47~48cm。
特にボーイングB787型機では、通常は横9席並べられるシートがJALは8席。これは横幅+5cmとなる以上に、通常だと3席-3席-3席の配列が、2席-4席-2席となっていることで、2名で利用する際には他人と隣合わないことも高評価になっていると思います。
私自身もシートだけなら、JALを選びたいと思います。