こんにちは。
JALの旅コミュニティtricoのアンバサダーをしていますひことらです。
今日はこちら。
World’s Top 100 Airlines 2022 その2
1カ月ほど前に発表された今年度のSKYTRAX社発表のエアラインランキング。
前回、そのランキング内でのエコノミークラスシートのランキングについて自分なりの検証をしてみました。
今回は、そのビジネスクラスシート版となります。
私としては、こちらの方が興味が強いですね。
World’s Top 100 Airlines
まずは総合ランキング。
航空会社 | CABIN CREW | I.E. | Cabin Cleanliness | Airport Services | First Class | Business Class | Economy Class |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Qatar Airways | 6 | 3 | 4 | 10 | 8 | 1 | 2 |
2 | Singapore Airlines | 1 | 4 | 2 | 2 | 1 | 2 | 3 |
3 | Emirates | 11 | 1 | 12 | 2 | 4 | 1 |
|
4 | ANA All Nippon Airways | 2 | 1 | 1 | 5 | 3 | 4 | |
5 | Qantas Airways | 12 | 7 | 14 | 14 | 7 | 6 | |
6 | Japan Airlines | 5 | 3 | 3 | 7 | 8 | 5 | |
7 | Turkish Airlines | 9 | 11 | 8 | ||||
8 | Air France | 15 | 17 | 19 | 4 | 13 | 9 | |
9 | Korean Air | 13 | 7 | 6 | 10 | 14 | ||
10 | Swiss Air Lines | 19 | 17 | 18 | 3 | 19 |
*I.E.=Inflight Entertainment
今回はこのランキングの Business Class Airline Seats のランキングについて深堀りしてみました。
Business Class Airline Seats
2022年のランキングは以下の通り。
航空会社 | |
---|---|
1位 | Qatar Airways |
2位 | Delta Air Lines |
3位 | Singapore Airlines |
4位 | ANA All Nippon Airways |
5位 | JetBlue Airways |
6位 | British Airways |
7位 | Japan Airlines |
8位 | Oman Air |
9位 | Etihad Airways |
10位 | Gulf Air |
それぞれ特徴のあるシートを導入していますが、一部、私的にはえ~?って思うような航空会社もあります。
ここから航空会社毎にそのランキングになった理由を考えて行きたいと思います。
Qatar Airways
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
1位 | 2位 | 2位 | 1位 |
Delta Air Lines
デルタワン
リバースヘリンボーン型(A330型機)
スタッガード型(B767-400)。袖机がでかいっ!使いやすそう。
新型のスタッガード型
正直な気持ちとしては、デルタ航空が2位!?とちょっと驚きましたが、でも、しっかりと思い出してみたら納得するところもありますね。
まず、早くから全席通路アクセスとなるシートの導入を進めていたこと。そして機材に合わせて多様なシートをうまく取り入れていったと思います。スタッガード型、リバースヘリンボーン型。どちらのタイプも採用しています。
そして、扉付のデルタワンの登場でビジネスクラスシート2位を確定づけたように思います。扉付は全世界初だったのかな?既にかなりの知名度ですし、実際に乗られたことがある人もたくさんいて、その方々にしっかりと支持をされているでしょうね。
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
9位 | 10位圏外 | 10位圏外 | 10位圏外 |
Singapore Airlines
シンガポール航空の3位も納得ですが、2位でもよかったのかな。
太っ腹!と言えるほどの豪快な広さのシートと高スペックのシートを他社に先駆けて導入している航空会社だと思います。
B777型機やA380型機のシートレイアウトは、スタッガード型でもない、リバースヘリンボーン型でもない、それでも全席が通路アクセスとなっているシート。他の航空会社では見たことがありません。
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
ANA All Nippon Airways
THE ROOM(B777-300ER)
スタッガード型(B787型機など)
扉付の完全個室タイプのTHE ROOMが出来たことによって評価も急上昇。それも納得のシートだと思います。そして、扉以上にもはやソファと言っていいほど横に広いシートが実は一番の特徴だと思います。これは上位ランキングされている航空会社をも凌駕しています。
また、それ以外のスタッガード型のシートも快適だと思います。
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
3位 | 5位 | 10位圏外 | 10位圏外 |
JetBlue Airways
JET BLUE Mint
私もこの航空会社のビジネスクラスには非常に興味を持っていまて、このブログでも何度か紹介していました。それでも名だたる航空会社を押さえて、なんと5位にランキングされているとは想像もしていませんでした。
機内食、ラウンジなど他の項目はすべて圏外、ビジネスクラスの総合順位も20位圏外でしたので、如何にシートの評価が飛び抜けて高いのことがわかりますよね。
特徴はナローボーディ機で1席-1席という信じられないほどぜいたくな配置と扉付の完全個室型のシートということ。写真を見るだけでやっぱり魅力的ですよね。
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
20位圏外 | 10位圏外 | 10位圏外 | 10位圏外 |
British Airways
CLUB WORLD
Club Suite
このランキングが唯一???でした。
私自身が英国航空のビジネスクラスがあんまり乗りたくないシートの1つだからです。CLUB WORLDというシートはB777で、横にトータル8席も詰め込まれています。プレミアムエコノミーと変わらないんですよね。さらに前向きと後ろ向きのシートが交互に設置されているので、ブラインドを上げている状態だと、見知らぬ隣の方と完全に目が合ってしまう。そのプライバシーのなさ感がどうしても好きには成れずにいます。
ただ、近年になってやっと、リバースヘリンボーン型で扉付のシートが設置されるようになりました。こちらのシートは最高です。大逆転の快適なシートになりました。それならこのランキングにも納得!
でも、保有機体のうちの本当にわずかな数の機体にしかまだ設置されていないことと、CLUB WORLDより更に1つ上のCLUB SUITEというカテゴリーになっているので、これをビジネスクラスとして認めていいのかも疑問が残りました。
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
16位 | 10位圏外 | 10位圏外 | 10位圏外 |
Japan Airlines
SKY SUITEⅠ
SKY SUITEⅡ
SKY SUITEⅢ
3種類あるSKY SUITEシリーズのシートはなかなか快適なシートだと思います。しかしながら、SHELL FLATと呼ばれる一昔前のシートを搭載している大型機もまだかなり運用されているので、それらを合わせて総合的に見るとこのぐらいのランキングになってくるのは納得かなぁ~と思います。
ただ、SKY SUITEについても、今となっては若干既にマンネリというか古い感じは否めない。その点がANAや英国航空よりもランキングが下だった理由かとも推測しました。
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
8位 | 10位圏外 | 10位圏外 | 10位圏外 |
Oman Air
JALのSKY SUTIEⅠと同じ仕様のシートが運用されています。このシートの評価が高いのだと思われます。ワンワールドへの加盟が決まっているオマーンエア。これからも頑張ってほしいところです!
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
17位 | 10位圏外 | 10位圏外 | 10位圏外 |
Etihad Airways
扉付リバースヘリンボーン型(A350型機)
スタッガード型シート(B787型機)
中東御三家と言われている航空会社。スタッガード型シートと扉付のリバースヘリンボーン型を併用。長距離路線だとそれ以外のいわゆる一昔前のハズレビジネス席は存在していないのも安心できる点です。扉付のリバースヘリンボーン型のシートを設置したA350型機はカタール航空同様、中央の天井のコンパートメントを外しているので機内の開放感もあって最高。A350型機が増えていったら、ランクはもっと上がると思います。
又、機内食やラウンジの食事でも10以内にランキングしているのもチェックですね。
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
5位 | 4位 | 10位圏外 | 7位 |
Gulf Air
実はエコノミーシートでも10位にランクインしていたのですが、なんとビジネスクラスのシートでもランクインしていると、なかなか底力のある航空会社だなぁ~と感じました。なんせエミレーツ航空を差し置いてのランクインですから!
そして肝心のシートですが、こちらもオマーン航空と同様、JALのSKY SUITEⅠ型のシートですね。
ちなみにバーレーンのラウンジも10位にランクインしていました。
参考
ビジネスクラス 総合順位 |
機内食 | ラウンジ | ラウンジ 食事 |
---|---|---|---|
15位 | 10位圏外 | 10位 | 10位圏外 |
まとめ
どうでした?
なかなか興味の沸く航空会社も含まれていたのではないでしょうか?
中東の航空会社が4社も入っていることと、JETBLUEがかなり上位に入っているのが驚きでした。
中東が大健闘!している中、まだ古いタイプのシートが大半のエミレーツ航空は、今のままでいいのかなぁ~とは感じました。
カタール航空の1位は私も文句なし!と言った心境です。
まず、間違いなく全席扉付で個室&4名ルームや2名でのダブルベッドの対応も可能なQ SUTIE の居住性が支持されたのだと思います。これは現状唯一無二のシートタイプですから。一方で、B787型の最新のビジネスクラスは、リバースヘリンボーン型シートに扉付を付けています。Q SUITEのように4名でシェアすることは出来ませんが、全席が前方を向いたシートになっている点が良い点です。Q SUITEは半分の座席が後方を向いて座るようになっていましたし、1人で乗る際にはQ SUITEの中央の席は逆に落ち着かなかったからです。又、A350とB787型機では中央の天井のコンパートメントをすべてなくし、圧倒的な開放感を出したのもカタール航空ならでは、だと思いますね。