3種類ある近代型ビジネスシート JAL SKY SUITE
JALの SKY SUITE シリーズのビジネスシートは以下の3つがあります。
ボーイングB777-300ER型機、B787-800&900型機に搭載され、欧米路線に運用されている SKY SUITE
ボーイングB767-300ER型機に搭載され、ハワイや中距離路線に運用されている SKY SUITEⅡ
ボーイングB777-200ER型機、B787-900型機に搭載され、中長距離に運用されている SKY SUITEⅢ
そのうち、アジア路線は、SKY SUITEⅢ を採用している路線が多いです。
19年2月に搭乗した、成田発クアラルンプール行 JL723便と、シンガポール発羽田行 JL 038便は両便ともに、SKY SUITEⅢ でしたが、機材が B787-900型機とB777-200ER型機で異なっており、両社に若干の違いがあったので、使い勝手合わせて、比較をしてみたいと思います。
JL723 成田 – クアラルプール の SKY SUITE Ⅲ
JL723便は、ボーイングB787-900型機で運航しています。
ボーイングB787-900型機は今のJALの中では最新機材ということになります。
私が乗った機材は、その中でも新しい JA869Jという受領してから1年ほどの機材でした。
自席は 1A です。
SKY SUITE Ⅲ は、リバースヘリンボーン型シートです。
窓側が1席独立
中央は2席。
賛否があるのが、フルフラットにした際です。
ベッドにするときは、左側の座席は少し下に下がり、逆に右側の座席は少し上にあがります。
これによって、足元が交差するようになるので、より効率的にスペースを利用できるようになっています。
足元は二段ベッドのようになっている、ということですね。
ただ、
下にさがる左側座席ですが、ベッドにすると本当に床に近い印象です。
乗客やCAがひっきりなしに歩き回る床に近いところで寝るのは、私はちょっと嫌ですね。
と、これは、ボーイングB787-900型機と、B777-200ER型機両者で変わりはありません。
さて、ボーイングB787-900型機のシート周りを見てみます。
照明とコントローラー
コントローラーはスマホタイプです。
大型モニターで映画を、コントローラーで飛行マップを見たりすることができます。便利です!
足元はこのぐらいのスペース。
私は、身長が180cmありますが、ベッドにすると足元は少々狭く感じしてしまいます。
モニターと機内誌などの収納ラック、そしてシートコントローラー。
正直、シートコントローラーと、収納ラックがこの位置なのは、少々使いづらかったです。
手が届きづらかったですね。
以下は、ボーイングB777-200ER型機でも同じサービス&スペックです。
ヘッドフォンをかけておく収納ですが、単行本やパスポートケース、メガネなどの小物も同時に収納できます。
扉の裏には鏡も付いていて、なにかと便利です。
スリッパ、アイマスクやマスクが入ったアメニティバック、ノイズキャンセラー付きヘッドフォン
ノイズキャンセラー付きヘッドフォン
USB充電端子、電源、ヘッドフォンジャック
個人用モニター
収納型のデスク
さて、では、ボーイングB777-200ER型機はどうでしょうか。
JL038 シンガポール – 羽田 の SKY SUITE Ⅲ
私が乗ったのは、JA773Jという機体で、受領から11年経っている機体でした。
SKY SUITE Ⅲ は 老朽化をカバーするために開発された座席だと言われていますので、機齢が長いのは当然ですね。
こちらも自席は 1A でした。
ちなみに、SKY SUITE Ⅲは、ボーイングB777-200ER機材のために開発されていますので、最初に搭載されたのがこのボーイングB777-200ER型機の仕様のもので、ボーイングB787-900型機の仕様の方が新しいということになります。
さて、写真を見て違いがわかるでしょうか。
大きな違いは4つ。
まず、マガジンラックの位置が座席横になりました。
コントローラーが昔のタイプのコントローラーです。
画面がないので、コントローラーだけでどうこうはできません。裏はキーボードになっていて、ボタンがごちゃごちゃついています。
シートのコントローラーがひじ掛けすぐ横にあります。
ここだと、簡単に手が伸びて扱いやすかったですね。
そして、もう1つは写真がありませんが、シートベルトが違っています。
ボーイングB777-200ER型機のシートベルトは、従来の腰の位置でつなぐベルトですが、
ボーイングB787-900型機のシートベルトは、そこに肩からもベルトが伸びる3点型ベルトになっていることです。
ボーイングB787-900型機はより安全に設計されているのかもしれませんが、肩ベルトがきついのです。
でも、エコノミー席のシートベルトは従来の腰ベルトだけ。。。
エコとビジネスで、安全面で違いをつけてはいけないのでは、とちょっと思いました。。
1A座席の比較
今回、私はどちらも1Aの座席でした。
1Aの座席は、周囲の環境がちょっと違っていました。
まずは、ボーイングB787-900型機の シート配列。
1Aは中央の1D&1G、そして反対側の窓側席の1Kと一直線に並んでいて、プライベート感はありません。
一方、ボーイングB777-200ER型機のシート配列はこちら。
1Dと1Gがあるはずの中央部分はギャレイに使われていて、座席側から見ると壁になっています。
そのため、1Aと1Kの席は片方は窓、片方は壁となっていて、隣人からは少し隔離されているような状態になります。
ということで、ちょっとしたプライベート空間になるのでした。
私は気に入りました!
最後に
同じ SKY SUITE Ⅲ といっても機材によってこれだけの違いがあって、使い勝手も変わってくるということがおわかり頂けたでしょうか。
どちらの方がいいかというのは、どちらも一長一短であります。
ボーイングB787-900型機のスマホ型のコントローラーはとても使いやすいですが、三点式のシートベルトは苦しいし、シートコントローラーとマガジンラックの位置は使いづらかったです。
ボーイングB777-200ER型機の方はシートコントローラーやマガジンラックは使いやすい位置にあるのですが、コントローラーが全く使えないのが残念でした。
でも、私の推しはあくまで、 SKY SUITE (1) です。
アジアだと、ジャカルタ、ハノイと、北京、広州、マニラ線のそれぞれ一部でお目にかかれます。
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