こんにちは。
JALの旅コミュニティtricoの公式アンバサダーをしていますひことらです。
今年も台風がやってくる季節になりました。
台風の時期に旅行の申込をしていると、本当にヤキモキしますよね。
先週は沖縄の空港閉鎖もあったりして、旅行を中止せざるを得なくなった方、帰って来れずに、沖縄に閉じ込められた方。
たくさんいたと思います。
そんな時、旅行のキャンセル料はどうなるの?
帰ってこれなくなって追加で泊ったホテル代はどうなる?
今の時期だからこそ、そんなことをまとめてみました。
今回は、海外旅行に絞ってお届けします。
台風で欠航が起きた場合
まずは搭乗予定の飛行機が欠航となった場合、航空券代金やツアー代金はどうなるか?
パッケージツアーの場合
パッケージツアーの場合がもっとも簡単です。
往路
飛行機が欠航や日付が異なる大幅遅延となった場合、航空会社からの払い戻しのあるなし、キャンセル料金がかかる、かからないにかかわらず、ツアーは不催行となりますので、全額返金となります。
※旅行会社よっては振込手数料を差し引かれる場合がありますが、オフィスでの返金に対応している会社だと、オフィスで返金してもらえばそれもかからないでしょう。
復路
復路の飛行機が欠航や日付が異なる大幅遅延となった場合には、現地での滞在が不可避となりますね。
旅行会社が手配してくれるか、自分で手配するか。どちらかの手配が必要になってきます。
すべての航空会社が欠航しておらず、自分が乗る航空会社だけが欠航となった場合には、他の航空会社の航空券を買って帰国するという選択肢もあります。
いずれにせよ、追加でかかる費用はすべて利用者持ちとなります。
手配旅行の場合(航空券、ホテル、現地ツアー)
航空券
飛行機が欠航や日付が異なる大幅遅延となった場合、払い戻しや他便への振り替えがされるかどうかは航空会社によって異なります。
ただ、日本の航空会社の場合には、レガシーキャリア、LCCにかかわらず返金、他便への振り替えのどちらもしてもらえます。
ANA、JAL、スカイマーク、スターフライヤー、ソラシドエア、ジェットスター、ピーチ、スプリングジャパン 等
※往復で購入しているバーゲンフェアなどの航空券の復路便の欠航を払い戻ししてもらう場合には、運賃が出せなかったり、払い戻しに対応していない場合もあります。
ただし海外のLCCの場合には少々状況は違ってきます。
現金での払い戻しには応じておらず、航空会社独自のポイントでの還元にしているところもあるようです。
その航空会社を次も使うかどうかはわからないし、これって、実質、払い戻し不可と同じだと思います。
ホテル代や現地サービス
問題はこちらです。
台風が来ていて飛行機が欠航や大幅な遅延となった場合には、これらのサービスも当然キャンセルや変更をしなければなりません。
それらのキャンセル料や変更料はどうなるのか?
台風の影響が強大で、ホテル、ガイドや送迎車などもすべてサービスを中止していれば別ですが、サービスの提供は通常通り行っている場合には、基本は通常通りにかかります。
海外旅行の場合には、世界各国から利用者がやってくるわけで、
「極東の知らない国での台風なんか知ったこっちゃありません。あなたの運が悪かったのね。キャンセル料は頂きます。」
そんな感じです。
※国内のホテルや現地ツアーなどは、台風が来ていることや状況はよくわかっているので、ご厚意で全額返金をしてくれることが多いですし、海外でも、根気よく交渉すれば、キャンセル料の全額免除をしてくれるところもあります。
ただ、そこはあくまでサービス業者の好意ですのでね。
そして、航空会社の欠航や遅延が原因となった場合であっても、これらの費用を航空会社が持つことはありません。
予期せぬ費用を保険でカバー
欠航(又は大幅な遅延)が起きた場合、そのキャンセルや変更など、予期せぬ追加代金が発生するリスクを少しでも軽減する方法を事前に考えておくことは大事なことです。
それをカバーできる海外旅行保険があります。
それらについて、調べてみました。
航空機遅延費用
どんなものなのか、例として損保ジャパンの案内を要約したのがこちら。
お支払対象
出発地において、搭乗する予定の航空機が、6時間以上の出発遅延、欠航、運休もしくは、搭乗予約受付業務の不備による搭乗不能、または搭乗した航空機の着陸地変更により、6時間以内に代わりの航空機を利用できない場合
乗継地において、乗継を予定していた航空機に搭乗できず、乗継地への到着時刻から6時間以内に代わりの航空機を利用できない場合
支払い対象
宿泊施設の客室料、食事代、国際電話料等通信費、目的地において提供を受けることを予定していたが、提供を受けることができなかった旅行サービスの取消料、交通費(宿泊施設への移動に要するタクシー代等の費用等)
1回の事故につき2万円を限度としてお支払いします。
この保険はどの保険会社でも特約(オプション)扱いで、これだけを申し込むことはできないので、他の項目と一緒に申し込む必要があります。
ネットで申し込みが出来るものをいくつか調べてみました。
*9月1日発ハワイ5日間30歳の場合で、他の保険項目は最安値の設定として、他の保険項目も含めて合計金額を表示しています
保険会社 | 保険金額 | 合計保険料 |
ソニー損保
海外旅行保険 |
10,000円 | 1,260円*1 |
ジェイアイ
t@bihoたびほ |
10,000円 | 1,320円*1 |
SBI損保
海外旅行保険 |
10,000円 | 1,370円*1 |
HS損保
たびとも |
10,000円
|
1,890円 |
損保ジャパン
off! |
20,000円 | 2,160円 |
東京海上
リスク細分型 |
20,000円 |
2,630円 |
チャブ保険
海外旅行保険 |
50,000円 | 4,260円*2 |
AIG損保
インターネット |
50,000円 |
5,380円*3 |
*1 治療・救援費用と緊急歯科治療費用と航空機遅延のみのミニマムカスタマイズの場合です
*2「旅行中の事故による緊急費用」という項目名です
*3「旅行事故緊急費用」という項目名です
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険などはこのオプションは付いていないものも多いので、別途申し込んでおくことも大事かなと思います。
それからもう1つ、別の保険もあります。
旅行キャンセル保険
申し込んでいた海外旅行をキャンセルすることに注視した保険がこちらです。
これまで述べて来たのは、台風によるフライトの欠航や遅延が直接の原因でのキャンセルや変更でしたが、
それ以外の理由でキャンセルせざるを得なくなった場合のキャンセル料を負担してくれる保険です。
例として、ジェイアイ傷害火災保険のたびほの案内を要約したのがこちら。
保険金をお支払いする主な場合
・出発地へ向かうための公共交通機関の遅延(2時間以上)、欠航・運休
・勤務先から業務出張・急な休日出勤命令
・学校行事の日程の変更
・入場券を取得しているイベントの中止・延期
・渡航先で、戦争、テロ行為、地震、噴火が発生した場合
・妊娠の判明、早産、流産が発生した場合お支払いする保険金
・取消料、違約料などで旅行業者等に支払った費用
・渡航手続費として支払った費用
保険金を支払ってくれる内容がかなり手厚くなっています。
例えば、家族旅行だったら、子供の部活の試合が日程変更になってしまったとか、
ハネムーンの予定だったけど、赤ちゃんが出来ていけなくなったとか、
有名タレントのコンサートやスポーツイベントが中止になってしまっていく目的がなくなってしまったとか・・・
また、今回の台風の場合でも大きくかかわってくるのがこちら。
出発地までの公共交通機関の遅延(2時間以上)、欠航・運休
例えば、
関空や羽田からのフライトに欠航や遅延の予定がないのに、九州や四国など台風が多い自宅からそこまでの交通手段がなくなってしまった場合などですね。
このシチュエーションですと、まだ、”旅行”は始まっていませんので、航空機遅延費用の対象にはなりません。
それに、飛行機は飛ぶわけですから、利用者都合でのキャンセルになりますので、高額な(タイミングによっては旅行代金の100%)のキャンセル料がかかってきてしまいます。
それをカバーするのがこの旅行キャンセル保険というものになります。
※逆にこの保険は、出発便の欠航に対する補償をするものではありません。
こちらも、ネットで申し込みが出来るものをいくつか調べてみました。
*9月1日発ハワイ5日間30歳 の旅行代金30万円の場合で算出しています
保険会社 | 保険名 | 金額 |
ジェイアイ
傷害火災保険 |
t@biho
キャンセル |
3,600円
付帯 |
SBI損保 | 海外旅行保険 | 3,710円
付帯 |
ソニー損保 | 海外旅行保険 | 3,970円
付帯 *1 |
*1 治療・救援費用と緊急歯科治療費用と航空機遅延と合わせて合計4,970円です
例えばクレジットカードなど別のもので保険は加入されている場合でも、
航空機遅延費用が含まれていることは少なく、又、旅行キャンセル保険に至ってはまず含まれていることはないと思います。
そんな時は、ソニー損保が便利かなと思いました。
航空機遅延費用1万円とキャンセル料30万円の保険で約5,000円ですからね。
また、旅行キャンセル保険だけの申込が出来る保険会社もあります。
その1つが ジェイアイ傷害火災保険のたびほキャンセルです。
一般の保険にオプションとして追加するものと、単独で申し込めるものと用意があります。
一般の保険はすべてクレジットカードにお任せ。キャンセル料の保険だけに加入したいという方にはこちらですね。
保険金額(ご契約金額) | 保険料 |
---|---|
5万円 | 600円 |
10万円 | 1,200円 |
20万円 | 2,400円 |
30万円 | 3,600円 |
40万円 | 4,800円 |
50万円 | 6,000円 |
日本の場合には台風や大雪の多い北海道、東北、九州、四国あたりから、東京や大阪経由で出発される方にとっては、加入はしておいた方がいいかな、と思いますね。
まとめ
ということで、台風シーズン到来の日本。
海外旅行の予約をする際は合わせてしっかりと保険のことも考えておいた方が、いいかなと思いました。
少しでもご参考になれば幸いです。