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教えていいのかな、このお得な航空券

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修行の旅 (笑) に関わらず、

海外旅行へ行こうと決めたら、航空券の手配が最大級の重要案件なのは間違いないと思います。

 

私が、

旅行会社でのうん十年の勤務経験とコネを使って利用している航空券について、こっそりと公開します。

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予約クラスとは

まず、マイラーの方には当然知れ渡っていることですが、確認という意味で。

 

航空機座席は、料金と取れ易さなどの条件の違いで、何十というランクに分かれています。

 

以下は、ANAの予約をする際に、旅行会社のスタッフが日常利用している予約端末「INFINI」の画面の一例です。

2019年4月1日の成田~ホーチミン線のフライト状況を表しています。

 

INFINI画面

一番上に出ているのがNH831便の状況です。

青文字の部分に予約クラスと残席数が並んで表示されています。

たとえば、先頭のJ9という表示は、Jクラスで9席(又は9席以上)の空席があります、という意味です。

その後も、Cクラス、Dクラス、Zクラス・・・というように予約クラスと残席数が表示されています。

 

NH831便はビジネスクラスとエコノミークラスの2種類の座席しかないのですが、

上記の通り、予約上は16クラスにも分かれているのがわかると思います。

 

上記のうち、J,C,D,Z,Pがビジネスクラス、それ以外はすべてエコノミー座席です。

 

また、おおよそ、ランクの高いものから低いものへと並んでいますので、上記のNH831便の場合には、

ビジネスクラスだと、J→C→D→Pの順に、

エコノミークラスだと、Y→B→M→U→H→Q→V→W→S→L→Kの順に、

条件が悪いが料金は安い、そして席はさほど用意がされておらず取りづらい、順となっています。

 

同じ座席ではあるのですが、予約とその後の条件の違いからこれだけ細分化されているのです。

 

同じ日程のANAのオフィシャルページの予約画面が以下です。

ANA予約画面

最も安いエコノミークラスの座席は、予約クラスがSクラスだとわかります。

 

ただ、予約端末上は、Sよりももっと下に、LとKというクラスがあり、しかも9席以上、空席があると出ていますよね。

そのクラスで予約が出来たら、もっと安いのでは?と疑問に思いませんか?

IT運賃

IT運賃

では、

NH831便のLやKのクラスというのは、どういう条件の航空券かというと、

それは、

IT運賃」用のクラスなのでです。

 

IT運賃とは、パッケージツアーや団体旅行へ多く用いられる運賃のこと。 英語ではInclusive Tour Fareと呼ばれる。 包括運賃とも呼ばれ、旅行会社を通じ、ホテルや送迎、観光などと組み合わせて販売されることが条件。
JTB総合研究所のホームページより

そう、

旅行会社だけに販売することが許されている航空券ということになります。

また、どんな旅行会社でも販売できるのか、というとそうではなくて、

パッケージツアーにのみ利用できる航空券種別ですので、パッケージツアーを主催している旅行会社にしかこの航空券の販売権利は与えられません。

 

そして、それまでの販売実績や売上高に応じて、仕入原価(ネット)は旅行会社ごとに微妙に違っています。

それでも、航空会社のオフィシャルページで直接購入できる最安値の航空券と比べると、3割近く安いものもあります。

ただし、航空券単体での販売は禁止されているので、航空券単体の料金は一般消費者にはわかりづらいですね。

(でも、ホテル代はなんとなくわかるので、航空券代はだいたいこのくらいかな、という予測はつけれます)

 

また、パッケージツアーで利用することが前提になっていますので、

日本の旅行業法に基づいて設定されていて、発券をするまでは取消料はかからない&変更が可能です。

とは言っても、実際は旅行会社の手数料として、旅行会社に変更料や取消料は徴収されますので、旅行会社の約款に合わせて考えると、1ケ月前(繁忙期は40日前)まではキャンセルできる航空券ということになります。

 

また、たまにえげつなく割安な価格も出たりします

自社サイトのユーザビリティが悪い航空会社や、知名度のない航空会社など、直販ではあまり集客が望めない航空会社などにそれが顕著です。

 

と、ここまで説明していると、IT運賃はいいことばかりのように思いがちですが、マイラーや修行僧には利用しづらい航空券種であることに間違いはありません。

 

その理由として、

 

  1. 料金が安いだけマイル加算率も低いので、マイルという視点でいうとさほど費用対効果がよくはない
  2. 修行の旅などは海外へとんぼ帰りだったりして、旅行会社のスタッフには依頼しづらい
  3. ホテルや送迎付のツアーになっていて、団体行動がうざくて参加したくない
  4. 最低滞在期間があり、弾丸旅行には使いづらい
  5. そもそも旅行会社のサイトは見ないので、そういう安いレートを知らない

 

恐らくそんなあたりだと思います。

 

とくに、上記の1の理由は大きいと思います。

ANAの場合、IT運賃のビジネスクラスはPクラスでマイル加算率は70%、エコノミーのLやKは30%です。

これは、JALについても全く同じ状況です。

 

ちなみに、

エクスペディアなど、ネットで見かけるオンライン・トラベル・エージェント(OTA)が、ホテルとエアーを一緒に予約すると、ホテルが最大無料や半額!と宣伝しているのは、このIT運賃を使っています。

ANAの公式ホームページで誰でも直接購入できる運賃とこのIT運賃との差額分をホテルの割引という名目で、顧客に還元しているのです。

ですので、座席予約はIT運賃の予約クラスでされています。

マイル修行僧にとって予約クラスがランクダウンすることは一大事なことですので、”ホテル代無料”、”ホテル代割引”といった航空券は注意をしないといけません。

 

expedia

エクスペディアの「アドオン」はIT運賃利用。

JALマイラー&修行僧に最適なIT航空券

そんなマイラーには使いづらいIT運賃ばかりの中で、

今でも唯一、マイラーの私がよく利用させてもらっている航空券があります。

 

それは、

キャセイパシフィックの東南アジア行のビジネスクラスの IT運賃です。

 

上記で述べたIT運賃の良いところ、

たとえば、予約後すぐに取消料がかからない料金が圧倒的に安いという点に加えて、

 

  1. マイル加算は125%(予約クラス I)と正規割引運賃と変わらない
  2. 事前座席指定可能、その他受託手荷物規程などもすべて正規割引運賃と同条件

 

となっています。

 

大手旅行会社のサイトからパッケージツアーとして探すことができます。

 

たとえば、以下は、タイのバンコク行のツアーを検索したある旅行会社の画面です。

7,000円ほどのホテル1泊と、空港諸税の約22,000円が含まれていて総額が142,000円弱

 

一方、同日の正規航空券最安値は140,000円(空港諸税いれて162,000円)。

7,000円のホテルがついて、航空券単体よりも20,000円も安いのですから、

ホテルを捨てたとしても、こちらに予約をした方がいいですよね。

 

CXHOLIDAY

ホテル代や空港諸税を抜くと、航空券は約11万円。そんな航空券はオフィシャルでは販売されていません。

裏ワザ

そうは言っても、旅行会社のサイトを見ていると、

ビジネスクラスを利用するパッケージツアーは、ホテルのレベルもそこそこ高くて、

せっかく安いIT運賃のビジネスクラスがあっても、ホテル代の分、結局トータル金額が高くなってしまうことが多いです。

 

そこで私の場合の、裏ワザ

ホテルは自分で別に手配するので不要。航空券だけが必要なワケですが、

IT運賃の規則上、旅行会社側はホテルと一緒に販売をしないといけません。

ならばと、

最安値のゲストハウスで私専用のパッケージツアーを組んでもらっているのです。

ツアーがゲストハウスでもドミトリーであっても、まったく構いませんのでね。

それでツアー代金が抑えらます。

最後に

2018年には、ホーチミンとカンボジアのシェムリアップへ2度、利用させてもらいました。

ただ、

この裏ワザは、このIT運賃を利用できる旅行会社に知り合いがいること、

そして、その知り合いが、社内でそれが出来る権限を持つ立場にあること、そんな環境が必要ではあります。

 

私は、運よく、その環境を持ち合わせていますので、

もし、マイラーや修行僧さんで、ご質問があれば、お気軽にご連絡ください。

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