キャセイパシフィックのフラグシップビジネスシートは、こちら。
キャセイパシフィックのリバースヘリンボーン型シートですが、発表から既に10年近くがたっています。
その間、基本的な仕様は維持しつつ、少しづつマイナーチェンジが行われていて、新しいものになればなるほど、改良されて、より心地のよいものへと進化していってる印象です。
今回は、実際に搭乗した際の写真と共に、その進化の違いを比べてみたいと思います。
ボーイングB777-300ER型機
対象フライト:23MAY18 NRT-HKG CX501便
機材:ボーイングB777-300ER 機体番号:B-KQC
自席:11K
シート周り
こちらが11Kの座席。Aコンパートメントの先頭です。
お隣の11D、11Gの座席。
コントローラー
それまでのジャンボジェット機と呼ばれる B747-400では、通路に向かうタイプのヘリンボーン型で、
ボーイングB777型機が、最初にリバースヘリンボーンシートが搭載された機材です。
そのため、仕様は最もオリジナルに近く、コントローラーやヘッドフォン端子が旧式仕様になっています。
収納スペース
暗くて見づらいですが、サイドテーブル下に収納スペースがあります。蓋などはなく、むき出し状態です。
オットマンは特に収納用には作られておらず、荷物は上に置くだけ。なので、離発着時にオーバーヘッドコンパートメントへ収納するようにと、注意をされてしまいます。
アームレスト下に靴入れがあります。きちんと扉があっていいのですが、私の28cmの大きい靴は入らないんですよね。
シートモニター
画面サイズは15.4インチです。最新機材からすると、これでも少し小さく感じてしまいます。
タッチパネル仕様にはなっています。
エアバスA330-300型機
対象フライト:12MAR19 NRT-HKG CX527便
機材:エアバスA330-300 機体番号:B-LAP
自席:20A
キャセイパシフィックのエアバスA330-300型機はリージョナル(中短距離)仕様とフルフラット(長距離)仕様の2種類があります。
ここ最近の日本路線は、フルフラット(長距離)仕様が運用されることが多いみたいです。これはうれしいですね。
シート周り
20AはBコンパートメントの先頭。
シート周り。コントローラー、読書灯、シートコントローラー、AC電源他
足元に収納はなく少々狭い印象。
テーブル
折り畳み式のテーブルは非常に使い勝手が良いです。
収納スペース
サイドテーブル下に三角形の収納。ノートパソコンはサイズによっては入りません。
ひじ掛け下は収納にはなっていません。
サイドテーブル上のキャビネットは、ヘッドフォンを出しておけば、パスポートケースやスマートフォンなどが収納可能でした。
ひじ掛け下は、靴入れになっています。ただ、大きな靴は入りません。
シートモニター
画面サイズは15.4インチです。モニターサイズはもう少し大きく出来そうなスペック。
タッチモニター機能あり。
基本はボーイングB777型機に初めて搭載されたバージョンと変わりないシートですので、B777型機と合わせて、A3330型機への搭載シートは第一世代ということになります。
エアバスA350-900型機
エアバスA350型機は、A330型機と比べて、機材自体そして、シートもかなり向上しています。
まず、全機、機内WIFIが装備されました。
シート周りもとても利用しやすく、便利に改善されていました。
対象フライト:13MAR19 HKG-SIN CX635便
機材:エアバスA350-900 機体番号:B-LRN
自席:20A
シート周り
20AはBコンパートメントの先頭座席
お隣の20Dと20G。
初代に比べてパーテションが大きくなり、よりプライベート感が増した印象です。
電源とヘッドフォンジャックは、キャビネット内へと移りました。これで充電中のスマホなどは、キャビネット内で充電できるようになりました。
ベッドにした時によりベッドのサイズが大きくなるように、ひじ掛け下に収納式のシートマットが出来ました。
足元が非常にすっきりしました。
テーブル
とても使いやすい折り畳み式のテーブルは同型が継続。
コントローラー
4.3インチのビデオハンドセットになりました。
パーソナルTV画面とは別のエンターテインメントをハンドセットで見ることができます。
映画を見ながらフライトの最新状況が確認出来るのは、本当に便利だと思います。
収納スペース
収納の場所が一気に増えました!
荷物が少ない時は、頭上のオーバーヘッドコンパートメントを利用しなくても、よいぐらいです。
サイドテーブルのキャビネットが広くなりました。ヘッドセットを入れたままでもスマホやパスポート、文庫本などは同時に入ります。また、ネットポケットが出来ました。
アームレスト下がペットボトルも入る、収納になりました。
サイドテーブル下の収納が大容量になり、蓋ができました。
シートモニター
画面サイズが18.5インチと大型化されています。
(これでも充分大きいのですが、JALのSKY SUITE Ⅰ は23インチ。それが異常すぎる大きさなんですよね。)
エアバスA350-1000型機
エアバスA350-900型機よりも大きく機体が伸びています。
ですが、A350-900型機のビジネスクラスは10列が、2つのコンパートメントに別れているのに対して、1000型機は12列が1つのコンパートメントにまとまっています。
後方座席から見ると、ビジネスシートがずらぁ~と並ぶ様子はかなり圧倒されます!
対象フライト:21MAR19 BKK-HKG CX712便
機材:エアバスA350-1000 機体番号:B-LXJ
自席:17A
シート自体は、900型機とまったく同様です。
エアバスA350型機に搭載のシートが第二世代シートということになります。
最後に
やはり第二世代のシートは色々と改良が加えられていて、より利用しやすい仕様になっています。
エアバスA350型機は全機 WIFI対応なのも便利です。
これ以上どこを改良する場所があるのか、と思えるぐらい完成度は高いとは思いますが、それでも、これからも改良は続いていくことでしょう。
最後に、
最新鋭のエアバスA350-1000型機のシートモニターで日本語の映画を探してみました。タッチパネルで操作は簡単。サクサクと探すことができました。
ちなみに日本語で楽しめる映画は、全部で60本もありました!
コメントはこちら